メンテナンス

  • ●保守点検時や電解液注液時には保護メガネ、ゴム手袋を着用し、電解液をこぼさないようご注意ください。
  • ●バッテリは保管中でも自己放電により容量を失います。
    2~3ヶ月に1回は必ず充電してください。
    放置期間が長い場合は容量が回復しない場合があります。

1)外観点検

外観点検は、目視により、バッテリのヒビ、割れ、欠けおよび液漏れがないことを確認してください。

2)清掃

①バッテリの上面が希硫酸の液漏れ、泥、グリース等で汚れている場合、清掃するようにしてください。
特にバッテリの上面に電解液が付着している場合、漏電を引き起こす可能性があります。
容量に影響を与え、サイクル寿命を縮める原因となります。

②汚れは水で清掃してください。できれば重曹(重炭酸ソーダ)等を使い、泡が出なくなったら洗い流してください。その後、しっかり拭き取り乾かしてください。

③ケーブルとバッテリの取付け部分に異物が付いていないことを確認してください。
異物が付いている場合は、取付け部分(接触部)を水で洗い流してください。
できれば重曹(重炭酸ソーダ)等を使い、泡が出なくなったら洗い流してください。
その後、しっかり拭き取り乾かしてください。
汚れのある場合は、ワイヤーブラシ等で接触面をしっかりと磨いてください。
端子を保護するために、接続後、防錆スプレーもしくはワセリンを塗ることをおすすめします。
端子部の錆を防ぐことができます。

3)取付け金具/端子の点検

①バッテリが取付け金具でしかりと固定されているか点検してください。
緩んでいる場合は、バッテリがしかり固定されるまで取付け金具のナットを締め直してください。

②バッテリの端子と車輌側のケーブル端子との接続が緩んでいる場合は、適正締め付け
トルクで締め直してください。

端子サイズ別適正締め付けトルク
端子サイズ M5 適正締め付けトルク 6.2Nm≒0.62kgfm
端子サイズ M6 適正締め付けトルク 8.5Nm≒0.85kgfm
端子サイズ M7 適正締め付けトルク 12.4Nm≒1.24kgfm

※ナットの締めすぎは、端子部の損傷につがなり、焼損の原因となりますのでこ注意ください。

4)液面保守

①液面は、週に一度各セルを点検し、上限レベルまで精製水(蒸留水)を保水してください。

②セパレータが露出するとショート等で引火爆発の原因となる恐れがあります。

③上限レベルを超えると充電時等に希硫酸が漏れ出る原因となり危険です。

5)比重とバッテリ容量の目安

比重(20℃) 残存容量(%)
1.28 100
1.23 75
1.17 50
1.12 25
1.05 0